忘れかけの富士登山記録

忘れる前に記しておこう

■事前から当日に関しては

FUJISAN Bookmark

いざ標高3,776mの世界へ

雲上に現れた太陽の凄み

旅行会社のバスツアー
”マイペース富士登山”なるツアーに会社の同僚2人と共に参加

初富士登山。どころか初登山

金曜の夜、仕事終わりに新宿集合
寝ずに登頂を目指すという
どこがマイペースなのかというと参加者ではなくバスツアー目線のマイペース
しかも天気予報は曇りのち雨か雷雨。強行つうか無謀

SAのたこ焼、焼きそばをがっつきながらバスに揺られ2時間後には気温が下がって行くのを実感するのです

河口湖口五合目

「はぁーー」

真夏に吐く白い息

肌寒い

とはいえ、序盤はTシャツにネルシャツで丁度良いような気温。歩き続ける訳だしね

コインロッカーに荷物を預け準備万端、天候晴れ

意気揚揚と

スタート!!

で、いきなり下り

ネットでの情報で知ってたけど下りに下る
4合目とか標識出たらズッコケる準備しながら下る下る
下山時を想像する。。最後に上りか。。上りか。と空を見上げると
星がとてもとてもキレイ
5合目でも標高2300M

道は広く下りで星はキレイ。雨降る気配ナシ
素晴らしき富士登山
あ!流れ星だ!!と叫んでる間にまた近くで流れ星

待ってろ山頂カップラーメン

ちょっと雰囲気変わったなと思ったら上り坂スタート
いよいよかと登り始める。一息と思ったら六合目到着

これも事前情報通り
こんなもんかとは思わない。だってまだまだなんでしょ??

休憩なんて要らない要らない

しかし。この先が想定外だった

何だか木枠で作られたジグザグの深い砂利の坂道。ストロークの長い階段

あれ。

もうダメだ

あれ??

序盤も序盤だよ?

周りのペースに着いて行けない

ここが辛いなんてネット上にはありませんでしたよ??

あれ??

重い
ふくらはぎが痛い。
太もも裏が耐えられない。普段使ってないからでしょ?

これから先を考えるとちょっと真顔でリタイアしたいぐらいw

普段歩いてない自分にとってここが一番辛かった
通勤は自転車、何かと車に乗り、フットサルやらジムやら行っても
歩かない。走るか自転車
砂利の登坂があれ程辛いとは。。
2人に向かって「速い!速い!」と弱気になった
ジグザグ折り返し2回づつ小休止を要求。。

この時点でこれ。て
空気もうっすいし

何とか砂利道を登りきり7合目に着くと脚の痛みは消えた。謎

それにしても7合目までと7合目自体が長い。。
ずぅーっと7合目

 

 

トラブル発生!!!

暗いよ。

消え  た ?

ヘッドライトの電池なくなる

え?

電池新品だから大丈夫と思って替えを持って来なかった
借り物のLEDじゃない電球仕様だったから?
初心者らしいでしょ?完璧な準備不足

明かり無しの夜登山
暗っ

チューブ入り練乳を搾り飲み、他二人の明かりを頼りに上る7合目から8合目
岩場を登る。砂利道より全然いいね

何だかんだで8合目

なんだ?
心臓がバッカンバッカン鳴ってる

キタよこれ

高山病

ズキンズキン頭痛。 耐えれるけど
でも邪魔だな頭痛

寒さも結構なもので、ここからは防寒フル装備
下から
速乾Tシャツ
フリース
ネルシャツ
雨具

リュックに残る上着は
替え用Tシャツ一枚に長そでTシャツ

ちょっと不安に。。ドシャ降りになったら寒いだろーなー

この頃3人の会話がほぼ無くなる
頭痛ぇし、寒いし、、何より眠い あー眠い
あくびしながら本8合目 風も強く、今までと温度がまるで違う
空気も今までと比べ異質。澄まされてる感じ
辺りを見回すと、眼下に雲海

太陽光に照らされた雲海ではなく
真夜中の雲海はボス的なのが出てきそうな雰囲気
黒くてモッコモコですから

ここで仮眠所のトモエ館に荷物を預けた

軽くなった

上へ上へ

この辺りがどんな道のりだったか覚えてないや
とにかく、明るくなってきてて
御来光が近いから急ごう的なモチベーションで足を上げた

9合目

終わりが見えてくる分、テンションも上がる
もう少し

休憩もそこそこに上へ

黙々と登り続けてるうちに
周りの登山者がみな休憩してる事に気付いた
雲海は下から照らされ明るい雲海に変わっていた
キレイにモッコモコ

御来光近い

休憩しながら待つ

目的の一つ目をクリアする時が来た

徐々に雲と空の境界線が黄金色に変わる
雲海の白と夜空の紺色の間に引かれた黄金ライン
徐々に雲と空方向へオレンジ色のグラデーション

そして!!

 

 

ありがたやーありがたやーと
何がありがたいって太陽の温もり

堪能した後は頂上へ行くのみ

と、ここでスーツ!!!誰??なぜ??何?大丈夫??

罰ゲーム??w

何だったんだろう彼。。寒かったろな

かまってる暇は無いw

おら!おら!と大股闊歩で頂上目指す

噂の頂上の石段が見え、石段の上からこっちを眺める人を羨んだ

目標が見えると疲れは吹き飛び、遂に、登頂!! at 7:00

約7時間半

あー疲れた

達成感に満ちつつも、空腹と眠気。。

落ち着く場所を探しながら頂上の混雑具合に驚いた

こんなに人いるんだ

友達の姉ちゃんが働いてる山頂の山小屋 扇屋へ

「○○さん居ますか?」とお姉さんに訪ねると
男勝りに「あ!いるよ! ○○ーーー!○○ーーー!」
富士山頂で初めまして
11年連続富士山頂で働く姉さんに3人分の食事をごちそうしてもらいました

そんなつもりで訪ねたんじゃありませんからね

<宣伝>

山頂行ったら扇屋へ!山頂で休憩するなら扇屋へ!
扇屋最高カップラうまい!

本当に”この”カップラーメンと熱いお茶セットのおいしさは格別でした

参考に山頂メニュー表です

ありがとう姉さん!

お鉢巡りは時間の都合上無理
リュックの一番奥にしまっておいたワッフルをむさぼり下山

さよなら日本一高いところ

家帰ろ

にしても下山長い。砂利道を滑るでもなく歩くでもなく。なんなら小走り

ひざ痛い
杖持ってて良かったと実感
持ってない二人がイテテイテテと喋る喋る

8合目トモエ館到着。
バス出発の都合上、仮眠休憩30分
「寝たんだか寝てないんだか分かんねぇ~~」
とか言いながらボケっと起床。あー頭いてぇ

続く砂利道下山

これ乗りたかった

眠い眠い頭痛い

7合目、6合目
とにかくヒザが痛い
上手な下り方てあんのかな?
斜めに下りたり、後ろ向きになったり、、
杖はあった方が良いです。2本あればもっと楽だったかも?
杖の無い二人がヒーヒー言ってましたから

出発地点の5合目間近
雨は止み晴れ渡った
雨具を脱ぎ、袖を捲くった

そして
出発地点の五合目到着と同時に込み上げる安心感

そんな
初登山で富士登山
日本一高い所に行ったという事が嬉しく
御来光の迫力に感動

また頂上行く?
御来光はまた観たい!
今度は御来光目的にゆっくり山小屋に泊まりながら行きたい

あと、自分みたいな初心者の方は悪天候だったら行かない方が良いと思います
景色見えない、寒い、辛い。酷い顔しながら登る羽目に

バスツアーはここで終りではなく最後に温泉に入れるのですが

風呂場のキャパが完全にオーバーしてて、登山に疲れ果てた全裸の男達が浴槽を囲んで洗い場の順番待ち…

新宿にて解散、終了

人生感が変わったとか、そんな大袈裟な事はないですが、

登った山は見え方変 わる

登頂前:あ~富士山

登頂後:あれ登ったんだな~

これって相当な違い

言える

「あれ、、、登った事あるよ」(富士山指さし眩しい目)

 

初心者からの富士山情報

・天気の良い日を!

・携帯酸素は効果あったのかな??

・甘いもの(練乳)酸っぱいもの(種なし梅)良かったです

・杖は出来れば2本。アルミで畳めれば、さほど荷物にもならないし

・iPhoneの電波(Softbank)、あったりなかったり